グラン・アドリアス及び東ルフォードル連合王国(英:United Kingdom of Gran Adrias and East Lefordole)、通称の一例としてアドルフォル連合王国、またはUKAは、アルシオン大陸北西のアルカディオ半島からなる主権国家である。フリトニス、ウェドーニャ、アドナフォア、東ルフォードルの4つの国で構成されている。
国旗
緑は動植物や鉱物資源などの豊かな大地の恵み、青は美しいく広大な海の恵み、白はアルカディオ半島を染める雪、黄は国民を意味し、四方より伸びる黄色の十字ラインはフリトニス、ウェドーニャ、アドナフォア、東ルフォードルの4カ国を、そして正四角形(菱形)と中央の十字は各国の繋がりを表す。そして中央の3つの円は調和、共生、平和を表す。
国名
正式名称はグラン・アドリアス及び東ルフォードル連合王国(英:United Kingdom of Gran Adrias and East Lefordole)であり、略称としてアドルフォル、アドリアス、またはこれらの後ろに連合王国を付けるもの、またはUKAが存在するが、一般に用いられるのはアドルフォル連合王国で口語ではアドリアスが用いられることが多い。
アルカディオ暦2982年にフリトニス、ウェドーニャ、アドナフォアがアドリアス連合を結成。その後3217年に東ルフォードルも加わり、グラン・アドリアス及び東ルフォードル連合王国が成立した。
歴史
現在使われているアルカディオ暦はアルカディオ半島において最初の国とされるフリートニラ王国(後のフリトニス)建国時をアルカディオ暦元年として使われ始め、その後半島全土に広まり一般に使われるようになったとされている。フリートニラ建国後の500年頃までに137の国がアルカディオ半島で誕生し、白紙の土地は無くなった。その後半島は2000年に渡る戦火の時代に突入し、戦争による併合、統合が幾度も繰り返され(またその間にも数多くの国が新たに建国、独立した)、そして2600年頃にフリトニス王国、ウェドーニャ公国、ルフォードル帝国の三大国家だけがアルカディオの地に君臨した。
フリトニスとウェドーニャは純粋なエルフの国であったが、ルフォードルはエルフと人間、龍が混在する国であり、比率はエルフ:人間:龍が3:6:1であった。そして3152年、ルフォードルの皇帝メイリス5世が人間優遇、亜人種迫害政策を打ち立てた。これに対しフリトニスとウェドーニャが激しく抗議し、3158年フリトニスとウェドーニャの後ろ盾のもとルフォードル内にてエルフと龍、そして一部の人間による革命運動が発生、西ルフォードル共和国の建国が一方的に宣言された。これを受けルフォードルは西ルフォードル共を断固として認めず、治安と自治権の維持を名目に政府軍を派兵。それに対しフリトニスとルフォードルが西ルフォードルの自治権保護を名目に軍事化介入し半島全土が戦争状態となった。
後に第一次アルカディオ戦争と呼ばれるこの戦争の序盤は、当時陸路経由で大陸国より科学技術が流入していたルフォードルが軍事力で圧倒、しかしフリトニス、ウェドーニャ、西ルフォードルは数と魔導師で対抗しギリギリで戦線を押し留めていた。3165年に財政的戦争継続を困難と判断した4カ国は終戦協定を結び、勝敗を決しないまま第一次アルカディオ戦争は終戦を迎えた。
その後、3177年ルフォードル帝国は東ルフォードル帝国へと国名を変更する。
3180年に西ルフォードル共和国がアドナフォア共和国に改名、また3182年にフリトニス、ウェドーニャ、アドナフォアでアドリアス連合を結成。これらの動きに反発した東ルフォードルは3202年、西ルフォードルの自治権維持を名目に軍を派兵、海上にも海軍艦隊を展開した。アドリアス連合は東ルフォードルの自治権侵害に対して宣戦を布告、後に第二次アルカディオ戦争と呼ばれる戦争が幕を開けた。
陸上戦では数で勝るアドリアス連合であったが、東ルフォードルの最新鋭装備に苦戦を強いられる。航空戦でも東ルフォードルの航空機に対してアドリアス連合は航空魔導軍を設立して対抗したが、航空機の機動力に圧倒されアドリアス連合は劣勢であった。しかし海上戦においてはアドリアス連合が数で劣るにも関わらず東ルフォードルを圧倒、早期に艦隊を壊滅させて制海権を確保した。これによりアドリアス連合は沿岸部からの上陸作戦が可能となり東ルフォードルは完全に包囲されてしまう。その後アドリアス連合の陸軍と航空魔導軍は新型装備を開発。一方の東ルフォードルは財政難により開発が低迷していた。これにより陸と空の形勢は逆転し、東ルフォードルは防戦一方となったが抵抗を続けた。そして3209年遂に東ルフォードルは降伏した。死者は民間人を含め2000万人以上に登り、開戦前に半島の41%を占めていた人間は14%まで激減していた。
そして3217年に東ルフォードルがアドリアス連合に加わりグラン・アドリアス及び東ルフォードル連合王国が誕生する。この通称アドルフォル連合王国は同年にシン・ラテラ議会堂に登録申請し正式な主権国家となった。
地理
アドルフォル連合王国の国土はアルシオン大陸北西のアルカディオ半島全土を占めるフリトニス、ウェドーニャ、アドナフォア、東ルフォードルから構成されている。
地形
アルカディオ半島は火山活動により形成された為大部分は火山岩により構成されている。半島中央部は南北を分断するように火山活動により形成されたアルカディオ山脈が横断している。そして中央部から南部に行くにつれて徐々になだらかになり平野や低地が多く見られるようになる。一方北部は氷河に削れて形成された多種多様な侵食地形が広がる。
海洋
周辺海域は半島北部の海域をヴェーダ海、南部をルーヴァリア海、西部をフーリット海が囲んでいる。
ヴェーダ海には常に北極より寒流が流れ込んでおり、その為一年を通して流氷に覆われ、冬季には完全に氷に閉ざされるため港の使用が一切できなくなる。また海獣類が多く生息する。
ルーヴァリア海は南方より流れ込む暖流の影響で、その緯度にも関わらずかなり暖かな海で熱帯魚も多く見られる。
フーリット海は北方からの暖流と南方からの寒流がぶつかる為、水温差が激しくまたプランクトンが繁殖しやすい為多種多様な生物が代わる代わるやってくる。夏期には暖かいが冬季には流氷に覆われる、非常に環境変化の激しい海である。
気候
アルカディオ半島はその中央部で南北を分断するアルカディオ山脈、それから北方から流れ込む寒流と南方から流れ込む暖流の影響により半島内でも気候が大きく違う。
北部は寒流の影響により寒気の勢力が強く気温が下がりやすく、また山脈により暖気が流れ込みにくく気温が上がりにくくなる。夏期の平均気温は-11℃で最高気温は10℃、最低気温は-48℃で雨は滅多に降らず殆どが降雪となる。冬季の平均気温は-22℃で最高気温は-2℃、最低気温は-73℃にもなり雨は一切降らず、またこの時期の半分は非常に激しい降雪が発生する。
南部は暖流の影響により暖気の勢力が強く気温が上がりやすく、また山脈により暖気が流れ込みにくく気温は比較的下がりにくくなる。夏期の平均気温は27℃で最高気温は37℃、最低気温は14℃であり、降水量は安定している。冬季は寒気の勢力がやや強くなる為、平均気温は5℃で最高気温は19℃、最低気温は-13℃で降水、降雪量共に安定している。
西部は暖気と寒気の両方に影響される為寒暖差が非常に激しく天候も一年を通して非常に不安定である。。夏期は暖気の影響により比較的暖かく、平均気温は25℃で最高気温は33℃、最低気温は4℃で局地的な降水が非常に多い。冬季は寒気の影響により平均気温は-20℃で最高気温は6℃、最低気温は-71℃で時折雨が降る他、局地的な霙、雹、降雪が非常に多い。
国民
「アドリアスの民」、「アルカディオ人」という意味でアドリアードという名称が用いられることがあるがこれは正式な人種ではない。もっともそもそもが複数の生物種属によって構成された国だからである。最新のアドルフォル政府の調査ではエルフ種84%、人種14%、龍種2%となっており、一見エルフを中心に構成されてた国のようだが、第二次アルカディオ戦争以前はエルフと人間はほぼ同数であった。
エルフはフリトン系のフリニス人、マース人、エルティーモ人とヴェダニア系のノセフ人、シーズ人、それからルードラ系のルボイラ人、シャベラ人、ノハイオ人、ラバルドラ人の人種に分かれる。人間はルーヴィラン人とケルス人、龍種はマーリカス人のみの人種となっている。
言語
宗教
最新のアドルフォル政府の調査によるとリーグス教65%・ロフソ教21%・シフェル教11%・その他3%となっている。
リーグス教の内訳はアドリアス国正教会が82%、長老会が11%、ケインラスが4%、ヒストフが3%となっている。
教育
医療